筋膜は、 基本的にふたつのカテゴリーに分かれます。浅筋膜(せんきんまく)と深筋膜です。その両側のつなぎ目には緩筋膜(かんきんまく)があります。
浅筋膜:皮膚のすぐ内側にあり、蜘蛛の巣のように緩い輪を形どった、脂肪細胞のコラーゲン繊維でできています。この層はスポンジのようで弾力性があるか、ふわふわしています。体内の98%は脂肪に満ちた浅筋膜で覆われています。実際に、この浅筋膜による脂肪のクッションで保護されていないのは耳、鼻、唇、まぶた、陰唇、陰嚢の周りだけです。触ってみようー頬、腹部、前腕、手の甲、臀部
深筋膜:荷造り用のガムテープに似ていて、場所によって密度の違ったシワシワの波状(クリープ)になっています。非常に組織的で、筋肉と分厚い腱膜の層の周りに存在します。触ってみようー腸脛靭帯、耳たぶ
緩筋膜:浅筋膜とも深筋膜とも言えない筋膜のことを指し、深筋膜の層の間をつなぐように、また深筋膜と筋筋膜の間、また浅筋膜と深筋膜の間に介在します。構造的に蜘蛛の巣、または膜組織(膜筋膜)のようなものです。緩筋膜によって体内に滑りを起こすことができるのです。触ってみようー前腕、腹部 滑りやすい層の部分
筋筋膜:筋筋膜とは、筋構造とその周りを囲み、内側を貫通する筋膜組織全体を指します。例えば上腕二頭筋と腓腹筋は筋筋膜です。 その細胞や繊維束の周りと中を筋膜が取り囲んでいない筋肉は存在しないのです。筋肉の話をするとき、実は私たちは筋筋膜の話をしているのであって、筋肉と筋膜を別々に捉えてはいけないのです。筋肉がない筋膜はあっても、筋膜のない筋肉はあり得ません。例えば舌は筋膜によって体に付着しています。まとめるとこうなりますー筋肉は筋膜によって体内の100%以上の表面に付着しています。収縮性のある体内の繊維は全て筋膜を通じて体につながっているのです。支持的な筋膜を大切にしてあげてください、筋膜もそれに応えてくれるでしょう。筋膜は全ての細胞、細胞束、なん束もの細胞束を結びつけて筋筋膜という臓器を作り上げているのです。
この筋膜の結びつき部分には部位によって違った名前がついています。これについては次回触れることにします。
浅筋膜の触ってみようを触ってみたら…脂肪のクッションがとても厚くショックを受けました。これは全部、筋膜…?…ではないですよね。
筋膜にカテゴリーがあり、その役割もさまざまであることを知りました。ブログにあった体の部位に触わってみましたが、手触りや感覚が部位によって全く違うこと、触っただけでは筋肉や腱、靭帯と筋膜の境目がわからず、それだけしっかりと取り囲み結びついているのだと感じました。