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    レベッカ=タム(米YTUティーチャー)

 

 

「私の言う通りにやって、でも私のやる通りにはやらないでね。」という言い方が英語にありますが、 私とマッサージのクライアントとの関係もまさしくこの通りでした。私は健康管理の為にもマッサージを定期的にするように、と自分のサロンでクライアントに説いていました。13年前にサロンを開いてからずっと通い続けてくれているクライアントもいて、彼らは自分のケアのために時間を費やす大切さをよくわかってくれていました。

 

ではどうして自分が教えてることを自分は練習しないんでしょう? まず第一に自分で自分をマッサージすることはできません。つまり、自分の肘を自分の僧帽筋(背中上部の大きな筋肉)に埋め込んで筋肉を緩めることはできないのです。でもロールモデルのセラピーボールを使って素晴らしい効果を上げることができます。

 

私がヨガチューナップとロールモデルメソッドを発見したのは全く偶然でした。2016年に私は2度目の左足首の捻挫に苦しんでいました。怪我をするとき私はいつも大怪我をする傾向にあり、この時も75%の靭帯が断裂していました。 その結果右のお尻、そして梨状筋の部分に鈍い痛みを感じるようになりました。それも何ヶ月もかけてある日やっと気がついたのです!私はマッサージを受け、ストレッチをし続けました。カッピングとドライニードリングも試しました。ケンタッキーに住む友人を訪ねて長時間ドライブした時は座ると臀部があまりにも不快だったので、ラクロスボールをお尻の下に挟んで運転しました。痛みと言うわけではないのですが、20分以上座り続けると鈍い不快感にさいなまれました。中でも車の運転は本当に最悪でした。仕事の後に鳩のポーズで横たわり、一時的に不快感をしのいでいました。そんなある日いつものポッドキャストを聴いていたら、ジル=ミラーがヨガチューナップとセラピーボールの話をしていたのです!私はすぐにネットで検索、セラピーボールのキットと本を買いました。それを使ってすぐに自分の体に必要なリリースを感じることができたのです。

 

はじめ使ったのはアルファボールでした。それまで小さいラクロスボールを使っていたのですが、アルファボールをお尻の下にひいてロールモデルのクロスファイバー、コントラクトリラックス、そしてサステインドコンプレッションと言うテクニックでローリングをした時、このボールは明らかに他と違う!とわかりました。5分間位右側をやって、数日後にもう一度繰り返しました。(私は当時自分のケアにゆっくり時間を費やすことがなかったのです。) その1週間ほど後、私は体の奥深い部分の変化を確実に感じました。この1年間、私を悩ませ続けたしつこく鈍い不快感がなくなっていたのです!「この魔法のようなボールは一体何?」すぐに私は自分に必要なのはセルフマッサージなのだ、と認識しました。

 

私はヨガチューナップのウェブサイトを訪ね、他のクラスやトレーニングを探し始めました。もっと深く知りたかったからです。そしてさらにマッサージを続けました。このセラピーボールが私のセルフケアのプログラムに必要な大事なツールだ、と感じたので、ロールモデルのプラクティショナーのトレーニングを受けました。すぐに私はそれまで使っていたツールを使わなくなりました。フォームローラーとラクロスボールは全く必要なくなりました。表面の広いフォームや硬いボールは体の場所によっては不適当だったのです。私は初めて自分に必要なリリースを感じることができました。

 

私は実はヨガが嫌いです。「嫌い」と言う言葉は強い感じがしますが、ダウンドックのポーズやプランクのポーズの繰り返しは自分に必要ない、と常々思っていました。クラスに行くと時計を見ながら「次はまた戦士のポーズかしら?」と思いながらクラスが早く終わってくれるのを待ち望んでいたのです。他の人をケアすることに時間を費やしていたため、1日の終わりには自分の体は疲れきり、壊れてしまっていたのです。なのでそんな自分を癒すためにヨガはしなければいけないのだ、と思っていました。今では長い1日を終えて家に帰るとまず5分間かけてオリジナルボールで足裏をマッサージします。するとまるで空気の上を歩いているように体が軽くなるんです!それからコアジャスボールでローリングしてしばらく心身をリラックスさせます。またはアルファボールを使ってお尻や臀部をマッサージするのです。私にとってセリフマッサージは太陽礼拝の繰り返しよりもはるかに効果が大きいのです。

 

ヨガチューナップのティーチャートレーニングを2017年に終えたとき、マッサージスクールで受けた教育よりもさらに体の働きがよくわかるようになりました。そしてヨガチューナップが通常のヨガクラスとは全然違う、と納得しました。またYTUとセラピーボールを混合したケアでさらに実質的な効果が上がってきました。一般的に言われている体の部位ではなく、自分独特の問題の部分を見いだすこともできました。生まれて初めて、本当に自分と向き合うことになったのです。1日中他の人のケアをしている中でも、もう一度セルフケアを優先順位のトップにできることを嬉しく思います。今私は改めてみなさんに言えます。「私の言った通り、そして私のやる通りにやってください。1日10分間使って自分をケアするのです。するとあなたの体は本当に喜んでくれるでしょう。」

 

アルファボールを使った梨状筋、お尻のリリースの動画はこちらをご覧ください。 

 

 

 

コメント

  1. 鵜沼 智子 says:
    2021-02-06 13:01:57

    いつも、私も、お尻の辺りが痛いので、梨状筋の辺りが凝り固まって、痛いのかもしれませんので、続けてやってきたいと思います。

  2. Mamiko Tate says:
    2021-02-15 00:47:10

    私はヨガが好きなので、ヨガの練習で体をケアしていくことは続けていきたいと思っていますが、すごく納得したし、すごく参考になりました。 ヨガチューナップはまだ勉強し始めたばかりですが、体の理解が深まってきたことを感じます。体を知ることで、より自分を知ることができる。繊細になれる気がします。ヨガを深めていくことにも繋がると思います。

  3. Kumiko Ishizuka says:
    2021-02-18 00:37:59

    私もタイマッサージに従事していた頃はレベッカ=タムさんと同じような状況で、セルフケアとしてヨガやストレッチを取り入れても自分の体の中でもとくにコリや張りの強い背面をほぐしきれないというジレンマが常にありました。講座の時にKyoko 先生もおっしゃっていましたが、自分の不調を上手くケアできなければ他の人の体の不調を上手くケアすることはできないと思い、まずは自分の体をしっかり癒せる術を見つけようと模索するうちにYTUボールに出会いました!イスを使ったお尻の筋膜リリースは、仰向けで床にボールを置いて行うよりマイルド、壁にボールを当てて行うよりアクティブ、という感じがします。

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