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筋膜にはいくつもの役割と責任があります。大きく分けると私たちのカラダの器官を「保護」し、「支持」してくれています。筋膜がなければ「カラダには形がない」のです。カラダ中を巡り巡っている筋膜。骨のように硬くないですが、人間の筋膜だけをスポッと抜いて床に置くとそのまま骨がなくても立っていられるくらい、しっかりした構造なのです。筋肉のように大きく収縮したり伸長したりはできないけれども、筋肉や臓器を感染や怪我から守ってくれるカラダに欠かせない、頼りになる存在なのです。

 

 

 

 

アメリカでカエルを使った筋膜の実験が行われました。カエルを何箇所かピンで止めて動けないようにして、そのまま放置したのです。(かわいそう!でもカエルの命には危害は与えなかったので安心してくださいね。)

 

そのまま49分経った時、刺さっていたピンを全部外しました。その後のカエルは20―30分の間は動けず、マッサージしたり動けなかった関節を反対方法にストレッチしてあげたときに、初めて筋膜が元の形に戻り、普通に動けるようになりました。

 

それでは50分経った時、何が起こったでしょうか?なんと、カエルの筋膜は3―4時間マッサージしないと、元の形に戻らなかったのです!

 

人間と同じでカエルにも理想的筋膜の形というのがあるのですね!それにしても、数人の科学者が3時間かけてカエルを一生懸命マッサージしている光景を見てみたいものですが。

 

 

これを人間に置き換えるとどういうことなのでしょう?50分毎日椅子に座って動かない人がいたとします。その人が例えジムに行って走ったり、1時間のヨガのクラスを受けたとしても、カラダは元の理想的な形には戻らないのです。このような暮らしを1年続けたとしたら、カラダは変形し続け、理想的な形には戻らないということになります。

 

ここで私から提案があります。椅子に45分以上同じ姿勢で座り続けないでください。どんなに集中して仕事や勉強をしていたとしても、タイマーをかけて45分毎立ち上がって歩き回るのです。また、座っていた時と反対の方向にカラダをストレッチしましょう。座っている時股関節は屈曲、背骨も通常は屈曲しています。なのでお勧めの動きの方向は

 

股関節の伸展

 

  

  

背骨の伸展

 

 

 

背骨の回旋

 

 

 

 

 背骨の側屈

 

 

 

  

 

痛みなく健やかな1年後の自分を目指して、きょうからセルフケアを始めてみましょう!

 

 

 

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